斎藤茂吉、西行、万葉歌人は、道の奥(みちのく)に何を見たのか。地域の伝説はどのようにして生まれたか。
三十年にわたる調査から見えた祭りとは…。
山形を中心に、みちのくの歌・祭りに畳み込まれた地域文化の根源を探り、未来に向けて、ふるさとの力を説く、ドキュメントエッセイ。


 

<著者紹介>
居駒 永幸(いこま ながゆき)
1951年、山形県村山市富並に生まれる。
國學院大學大学院文学研究科博士後期課程満期退学。
2021年3月定年により明治大学教授を退任。博士(文学)。
専攻、日本古代文学、日本民俗学。

著書:『古代の歌と叙事文芸史』(2003年、笠間書院、第20回志田延義賞受賞)、『東北文芸のフォークロア』(2006年、みちのく書房)、『日本書紀[歌]全注釈』(共編著、2008年、笠間書院)、『古典にみる日本人の生と死 いのちへの旅』(共著、2013年、笠間書院)、『歌の原初へ 宮古島狩俣の神歌と神話』(2014年、おうふう、第21回連合駿台会学術賞受賞)、『古代歌謡とはなにか 読むための方法論』(共編著、2015年、笠間書院)、『日本人の魂の古層』(共著、2016年、明治大学出版会)、『イギリス祭り紀行』(2021年、冨山房インターナショナル)ほか。