イギリス祭り紀行
居駒永幸 著
家族旅行の目線で見た、ほとんど知られていないイギリスの田舎祭り。伝統を重んじるイギリスの庶民文化が、生き生きとした文章と80点以上の写真で描かれています。日本の伝統文化との対比も興味深いです。本書は、イギリスのもう一つの楽しみ方といえます。 <内容> 第1部(エバノウの角市祭り;ウェールズ芸術祭の宝冠詩人;足詰いの小鈴のモリスダンス;スクーン宮殿の運命の石;アボッツ・ブロムリーの鹿の角踊り;キングスベリー・グリーン小学校と収穫祭;ガイ・ホクス・ナイトと火だるまの男たち;金枝;新年の葦毛うま;コーフ・カースルの石工祭り) 第2部(再びイギリスへ、そしてロンドンきつね物語;五月祭めぐり;アボッツベリーの花環祭り;いぐさ祭りとかがり火祭りを訪ねて;ウェールズでの結婚式) |
<著者紹介>
居駒永幸(いこま ながゆき)
1951年、山形県生まれ。1979年、國學院大學大学院文学研究科博士後期課程満期退学。2021年月、定年により明治大学教授を退任。博士(文学)。専攻、日本古代文学・日本民俗学。
論文:(ヨーロッパ関係)「ディアナの鏡─東西の水の女神をめぐって─」(『明治大学経営学部人文科学論集』46)ほか。
著書:『古代の歌と叙事文芸史』(笠間書院、第20回志田延義賞受賞)、『東北文芸のフォークロア』(みちのく書房)、『日本書紀 [歌] 全注釈』(笠間書院、共編著)、『古典にみる日本人の生と死 いのちへの旅』(笠間書院、共著)、『歌の原初へ 宮古島狩俣の神歌と神話』(おうふう、第21回連合駿台会学術賞受賞)、『古代歌謡とはなにか 読むための方法論』(笠間書院、共編著)、『日本人の魂の古層』(明治大学出版会、共著)ほか。
居駒永幸(いこま ながゆき)
1951年、山形県生まれ。1979年、國學院大學大学院文学研究科博士後期課程満期退学。2021年月、定年により明治大学教授を退任。博士(文学)。専攻、日本古代文学・日本民俗学。
論文:(ヨーロッパ関係)「ディアナの鏡─東西の水の女神をめぐって─」(『明治大学経営学部人文科学論集』46)ほか。
著書:『古代の歌と叙事文芸史』(笠間書院、第20回志田延義賞受賞)、『東北文芸のフォークロア』(みちのく書房)、『日本書紀 [歌] 全注釈』(笠間書院、共編著)、『古典にみる日本人の生と死 いのちへの旅』(笠間書院、共著)、『歌の原初へ 宮古島狩俣の神歌と神話』(おうふう、第21回連合駿台会学術賞受賞)、『古代歌謡とはなにか 読むための方法論』(笠間書院、共編著)、『日本人の魂の古層』(明治大学出版会、共著)ほか。
■2021年6月5日 「毎日新聞」書評が掲載されています!
- 投稿者
- 60代 女性
- 購入した動機
- 感想
- コロナで行けなくなったイギリス。でもこの本のおかげでとても楽しませていただきました。プルースト読んで去年の秋買ったさんざし、始めてみた花、この本でより思い出深いものに。ドイツでみたメイボール、ブルターニュでバスの車窓から見たこずえのやどり木であったことも知りました。ロシアの2月のブリヌイも思い起こしました。そして真夏の夜の夢再度読み返してみてなるほどと深く味わうことができました。渡英する前にまだ読んでいなかった本もいくつか知ることができました。さすが民俗学研究者ならではの視点で楽しかったですし、世代も似ていてフォークダンスの事とか、うちも同じ年頃の3人の子と日本を赤のカローラで廻っていたり、娘が一年ドイツに家族で行っていたこともあり、本当に素晴らしい本となりました。感謝しています。
- 投稿者
- 女性
- 購入した動機
- 感想
- 居駒先生の永年のご業績が凝縮された、思い入れのこもった貴重書と存じました。祭りと、人との交流が生き生き描かれ、楽しく拝読いたしました。目次にルビがあったり、装丁も素晴らしく著者お出版社が丁寧に作られた本(作品)だと思いました。ありがとうございました。
- 投稿者
- 女性
- 購入した動機
- 感想
- 私は研究者としてイギリス文学におけるダンスを考察対象としているため、ご著書を興味深く拝読しました。ディケンズ小説に代表されるように、ヴィクトリア朝文学にも頻繁に登場するmorris dance やhornpipe danceの現状をリアルに知ることができ、助かりました。19世紀にはhornpipeは船乗りの踊りとして有名なのですが、現在では海とのつながりは失われてしまったのでしょうか。もしかするとかつては、楽器としてのpipeに重きがあり、角を用いていたとは限らなかったのかも知れません。ダンスが森と関係が深いのは重々承知なのですが。。。 また当時quadrille踊りも盛んだったのですが、こちらはどうなっているのかも気になりました。フランス起源とされ上流社交界向きともされるので、民衆の祭事には伝わらなかったのかもしれません。 自身はダラム大学に留学していたので、ダラム広場のお写真など、非常に懐かしかったです。コロナ渦でかないませんが、イギリス再訪問を呼び覚まされた有意義で心温まる一冊でした。
- 投稿者
- 40代 女性
- 購入した動機
- 生駒ゼミの卒業生です。先生のゼミでイギリスを回ったような気持ちになりながら、楽しく拝読致しました。所々、懐かしい先生のお話ぶりを感じる事が出来、とても嬉しかったです。日本とイギリスの祭りの共通点、違い、そこにある考え方など、担い手の方々の生活や暮らしぶりが垣間見えてお祭りはやはり面白い!と再認識しました。…
- 感想