由井常彦

日本的経営の諸原則は石田梅岩にある 『都鄙問答』と石門心学の内容と歩みを説く『都鄙問答』は江戸時代中期に石田梅岩が著した商人道の古典です。市場経済が訪れた新しい階級の商人に対し、遵守すべきモラルと経営の心得を説いています。梅岩の商人道は、彼の没後、石門心学と称され、全国に伝えられ、身分の差別なく受け入れられました。明治維新後の近代日本においても人々の精神的な基盤となり、現在も『都鄙問答』と石門心学は日本の経済学・経営学の基礎となっています。

<著者紹介>

由井常彦(ゆい つねひこ)
1931年、長野県生まれ。東京大学経済学部卒業、同大学院修了。経済学博士。明治大学経営学部教授を経て、現在、財団法人三井文庫常務理事・文庫長、明治大学名誉教授、財団法人日本経営史研究所名誉会長ほか。 〈主な共著書〉『歴史の立会人 昭和史の中の渋沢敬三』『安田善次郎』『豊田喜一郎伝』『日本の経営 産業経営史シリーズ』ほか多数。

『都鄙問答(とひもんどう)』と石門心学
―近世の市場経済と日本の経済学・経営学

定価:2,640円(本体2400円+税)

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2019/3/13
ISBN978-4-86600-060-2 C0034