大作曲家の真の人間像が、数々の名曲が、鮮やかによみがえる! ドヴォㇽジャークの国チェコで学び、メキシコに在住し、国際的に活躍している著者が、ドヴォㇽジャーク というひとりの人間を通して、「音楽」が、そして「音楽 家」が持ちうる「力」について、チェコ語でしか読めない 文献や、多くの関係者への取材を重ね、奥行き深い文章 で生き生きと描きあげる。
「音楽」とは何か、「音楽」はどのように生まれるのか。 「音楽」は人びとに何をもたらすのか。子どもから大人までを魅了する魂の伝記〈主な内容〉
少年トニーク ネラホゼヴェス村/クリスマスの朝/祖母との別れ/ … 修行時代のアントン ズロニツェの鐘の音/運命の別れ道―プラハへ/卒業はしたけれど … 作曲家への歩み 思わぬ人との再会/ほほえみかけてきた幸運の女神/オラトリオ《悲しみの聖母》の陰 … 海を越えたチェコ音楽 芸術家と祖国/アメリカへの第一歩/《交響曲“新世界より”》世界初演/父の死と《聖書の歌》/エピローグ・晩年 …

<著者紹介>

黒沼ユリ子(くろぬま ゆりこ)

1940年、東京生まれ。桐朋学園高校音楽科在学 中にチェコに留学。1962年、プラハ音楽芸術アカデミー卒業。長年にわたり国際的にヴァイオリニストとして活躍すると同時に、メキシコに 「アカデミア・ユリコ・クロヌマ」を創設し,音楽教育者としても貢献。2014年に日本へ帰国。著書に『アジタート・マ・ノン・トロッポ』(未来社)『メキシコからの手紙』『メキシコの輝き』 (共に岩波新書)などがある。

 


 

2019.2.20
ヤマハ 「Web音遊人(みゅーじん)」本書が紹介されました。こちらからご覧頂けます。