イチョウは数千万年のあいだどんな大変動にもたえてきました。
放射能や公害もおそれない木。日本から世界に広がった木。
さあ、何千年も人間を夢中にさせてきたイチョウのたくましい大冒険をみてみましょう。実を食べ、葉を煎じて飲み、治療のために、また寺社や建物をまもるために利用されてきたイチョ ウ。夏はやわらかい緑色、秋には金色に輝き、小さな扇子のような姿をして、多くの芸術家にイン スピレーションをあたえてきたイチョウ。
イチョウは、18世紀の初めに日本の苗木がオランダに渡り、それからヨーロッパに、世界にと広がります。
*令和6年度(2024~)光村図書版小学校国語教科書(6年生)に書籍紹介


<著者・訳者紹介>
アラン・セール (Alain Serres)作

1956年、フランス生まれ。元幼稚園教諭。1996年、出版社リュウ・ド・モンド社をおこす。
子供が世界のことをもっと知りたいと思うような本など、著作は50冊におよぶ。

松島 京子 (まつしま きょうこ)訳
学習院大学卒。1965年より2年間フランスに滞在しフランス語を学ぶ。
帰国後、日本語教師、企業のフランス語の翻訳など。