東日本大震災詩歌集 悲しみの海
谷川 健一・玉田 尊英 編
岩手、宮城、福島の詩人・歌人を中心に編んだ地震と津波の詩歌アンソロジー。
2011年3月11日の、未曾有の大震災以降、幾多の記録、文章、詩歌、俳句が発表され、惨事の様子や人びとの深い嘆きを伝えてきました。 |
<編著者紹介>
谷川健一(たにがわ けんいち)
1929年、熊本県水俣市生まれ。東京大学文学部卒業。 『風土記日本』『日本残酷物語』、雑誌「太陽」の初代編集長を経て、文筆活動に入る。『南東文学発生論』で芸術選奨文部大臣賞・第2回南方熊楠賞受賞。『海霊・水の女』で短歌研究賞受賞。1981年以来、日本地名研究所所長として現在に至る。文化功労者。2013年、逝去。
玉田尊英(たまだ たかひで)
1947年、北海道生まれ、宮城県仙台市在中。歌集『火を抱きて』、詩誌「THROUGH THE WIND」同人
■2023年3月22日 読売新聞で紹介されました →記事はこちら
- 投稿者
- 80代 男性
- 購入した動機
- 被災地、被災者を思う毎日です。偶然書店の棚で見つけて、思わずすぐさま求めました。読まないでいられましょうか。
- 感想
- 心を痛めながら、一気に読みました。私自身も我流で詠む者です。沢山詠みましたが体験被災者とは立場が異なるとはいえ、全く別の歌です。心うたれました。被災者の幸せを祈るのみです。本書の企画に敬意を表します。ありがとうございました。
- 投稿者
- 70代 男性
- 購入した動機
- 参加者からの紹介 (原田勇男氏)
- 感想
- 作品のイメージが広がり、細部のデリケートな描写、当事者ならではの着眼点、いずれをとってもテレビなどでは決してわからない迫真性があって、改めて感動しました。
- 投稿者
- 70代 男性
- 購入した動機
- 詩人、歌人は3.11をどのように見たのか、それを得る貴重な一冊と信じて読ませていただいています。
- 感想
- 大震災から僅か一年数か月という短期間に、この1冊を編まれた玉田先生と、谷川氏の超人的な行動、実行力に只々敬意を表します。
- 投稿者
- 80代 女性
- 購入した動機
- 福島県短歌選集に提出した中から、私の歌が選ばれたことを知らされて、求めるきっかけになりました。
- 感想
- 福島県は原発事故にあい、大変な苦しみを味わいました。私の住んでいる町は原発事故のあった大熊からは離れておりますので、津波の被害や放射線量値も軽い方だと思います。テレビも新聞でも、「普通の子ども生めますか?」と、被爆の少女が叫んでいるのを見て、他人事ではなく、我が子や孫のことを考えた時、私も叫びたくなり震えが止まりませんでした。これはその時に出来た短歌です。
- 投稿者
- 60代 女性
- 購入した動機
- 短歌が大好き、生きがいとなっている。自分の短歌が掲載されていたから。
- 感想
- あの日から一年四か月経つ。記憶が薄らいでいく中、忘れられない出来事がこの本には凝縮されている。突然にいっときに身内5人を失った喪失感や無力感、悲壮感ははかり知れず、今も引きずっている。しかし、私だけではないと思い、生きていく覚悟です。この本を出版出版していただき、感謝申し上げます。
- 投稿者
- 80代 女性
- 購入した動機
- 私は20km以内で家に帰れず、昨年の7月1日から仮説住宅で暮らしております。新聞で本を知り、本屋さんから取り寄せていただきました。
- 感想
- 「㐂びも悲しみも淡く老いづきて 最後に近く放射能に泣く」 私は短歌が好きで下手ですが、詠んでいます。見も心も離れるような心地して避難生活も一年半になる。 仮設暮らしはとても詔にたとえようありません。
- 投稿者
- 60代 女性
- 購入した動機
- 短歌3首、掲載されました。
- 感想
- 大切な人達5人を突然亡くし、絶望を実感しました。ようやく顔を上げ歩み始めました。福島の方々は増してや、人災と思います。悲しみを共有し、語り、少しでも生きてゆく力が湧いてくるよう祈ります。人間はもっと謙虚であったのに。。。
- 投稿者
- 70代 女性
- 購入した動機
- 悲しい短歌でしたが、貴重な貴紙に掲載していただき、ありがとうごzぁいました。発売される事を知り、早速申し込みました。
- 感想
- 手に取り教師の凄まじさから当時を思い出し、躊躇いはありましたが、詠み進むうち、目の当たりにした現状が生々しく甦り言い様のない憤りを覚えました。実際、私と当日高田病院で診察を受け自宅へ帰ってすぐ、地震にあい難を逃れた一人です。親戚、縁者(常なら知らせをいただく間柄)が20名亡くなり、友人、知人は申すに及ばず、未だ行方不明の方々もおられます。生きていて良かったのか、自問自答の日です。何とも慚愧にたえません。
- 投稿者
- 購入した動機
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