川島 秀一 著
気仙沼に生まれ、育ち、被災した民俗学者が地震・津波の状況と三陸沿岸の生活文化を語る。人間と海との強いかかわりを探り、真の生命を取り留めえる「復興」を示す。本書は、この度の震災だけでなく、震災以前の三陸沿岸の生活文化まで記録してある。それは、ただ経済的な理由だけで一律的・効率的に復興を目ざすのではなく、その地域それぞれの地勢や風土、生活の特質に見合った復興の仕方を考えなければ、災害のないムラづくりなど構想できないからである。―「あとがき」より
<著者紹介>
川島秀一(かわしま しゅういち)
1952年生まれ。宮城県気仙沼市出身。法政大学社会学部卒業。博士(文学)。東北大学附属図書館、気仙沼市史編纂室、リアス・アーク美術館等を経て、現在、神奈川大学特任教授。日本常民文化研究所研究員。 著書に『憑霊の民俗』(2003)、『魚を狩る民俗』(2011・以上三弥井書店)、『漁撈伝承』(2003)、『カツオ漁』(2005)、『追込漁』(2008・以上法政大学出版局)、編著に山口弥一郎『津浪と村』(2011・三弥井書店)などがある。


津波のまちに生きて

定価:1,980円(本体1800円+税)

お求めは、こちらから!

2012年4月26日
ISBN978-4-905194-34-7 C0039