谷川健一全集 第15巻 地名二 地名伝承を求めて 日本地名研究所の歩み
谷川 健一 著
地名は大地に刻まれた歴史の索引である。その索引をひくことによって、私たちははるかな祖先の営為の跡を知り、過去とのつながりを確認することができる。たとえば「ユイ」は共同作業に由来する地名であり、特に海岸に面したところにつけられた「ユイ」にはその可能性は大きい。鎌倉の由比ヶ浜などはその代表的なものであろう。 地名が秘める豊かな土壌を掘り起こし、谷川地名学の実りを立証した諸論考に加えて、昭和56年に立ち上げた日本地名研究所の研究と活動の歩みを、全国地名研究者大会基調報告や会報などを通してまとめた。 【 内容 】 |
<著者紹介>
谷川健一(たにがわ けんいち)
1921年、熊本県水俣市生まれ。東京大学文学部卒業。 『風土記日本』『日本残酷物語』、雑誌「太陽」の初代編集長を経て、文筆活動に入る。『南東文学発生論』で芸術選奨文部大臣賞・第2回南方熊楠賞受賞。『海霊・水の女』で短歌研究賞受賞。1981年以来、日本地名研究所所長として現在に至る。文化功労者。2013年、逝去。
谷川健一全集 第15巻 地名二
地名伝承を求めて
日本地名研究所の歩み
定価:7,150円(本体6500円+税)
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2011年8月10日
ISBN978-4-905194-17-0 C0339