荒井 洌 著
<内容紹介>
本書は、20世紀初頭に世界中の心ある人びとに熱心に読まれ、感銘を与えたエレン・ケイの著書『児童の世紀』を、長年研鑽を積まれた著者の白鴎大学名誉教授・荒井洌先生が読み解き、その中から印象深い「ことば」を拾い集め、わかりやすく紹介したものです。
エレン・ケイというスウェーデンの女性が書いた『児童の世紀』は、保育・教育の視点を、保育・教育をする側からではなく、受ける側に置き換えた点が注目すべきポイント。彼女は幼少年期が子どもたちにとって、幸せに満ちたものであるべきことを、繰り返し提言しました。世界中の知識人に受け入れられ、日本でも大正時代に翻訳され、評判になりました。紹介されたことばは「育てる」「人生」「家庭」「アート」「教育」「心」をテーマに36。英文つき。<編集担当より一言>
本書に結晶のように収められた、『児童の世紀』の中の豊かな「ことばの花びら」の数々を、今、子育てに励む多くのお母さん、お父さん、祖父母の皆さま、児童教育に携わる先生方に、ぜひとも味わっていただきたい1冊です。(S・女性)

<著者紹介>

荒井 洌 (あらい きよし)著
【1939年】福島県郡山市生まれ
【現在】白鷗大学名誉教授、群馬医療福祉大学大学院教授
NPO法人ほいくゼミナール・21 リーダー
【著書】『スウェーデン 水辺の館への旅』冨山房インターナショナル
『保育者のための 世界名作への旅』冨山房インターナショナル
『エレン・ケイ 保育への夢』フレーベル館
『倉橋惣三 保育へのロマン』フレーベル館
『園をみどりのオアシスへ』フレーベル館
『明るい園生活のための意識改革』明治図書
『ファミリー・サポートの保育園』明治図書
『園生活における知育』明治図書 ほか

《読者の方々からのお手紙》
ことばの花びらの一つひとつの言葉が、とても心にひびきました。私達は保育士という立場で、子供達にとって良き見本であると改めて自覚しました。一人ひとりの人格を尊重する大切さ、広々とした空間「園」を自由にあそび回れる場にする必要さを感じました。自分たちがあそびを見つけ、のびのびと過ごしていけるように子ども達一人ひとりを愛していきたいと思います。(21歳・女性)

こどもの立場になって考える事の大切さや私自身(保育者)の立場の重要さを改めて考えさせられた様に思います。そして、エレン・ケイは素晴らしい思考の持ち主だということもまた改めて思いました。これからは保育の歴史も深く知っていきたいと思います。そして、自分も子どもの為に何を出来るか考えたいです。(21歳・女性)

“子どもと遊ぶことができる人だけが、子どもを教育することができる”という文が印象に残りました。(26歳・女性)

一番印象に残っているのは、「家というものは単に体を置く場ではなく、子どもたちにとっての心のよりどころとしての家庭に戻らなければならない」という言葉です。保育士という仕事をしていて、保育園にいる間も少しでも子どもたちが心をおちついて過ごしていけるようにしていきたいと思いました。(27歳・女性)


エレン・ケイ『児童の世紀』より
ことばの花びら

定価:1,980円(本体1800円+税)

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2011年7月18日
ISBN978-4-905194-15-6 C0037