神々が織り成す壮大な物語! 本書は、明治42年に冨山房で発行した『希臘神話』をもとにしております。『希臘神話』は当時、坪内逍遥が「美しい文章」と絶賛し、広く愛読されて名著と評されたものです。今回、それを復元し、分かりやすいように、現代文との2段組としました。原文の躍動することばを味わいながら、世界の文学の基となったギリシャ神話を楽しんでください。

発行=富山房企畫
発売=冨山房インターナショナル

<訳者紹介>

杉谷 代水(すぎたに だいすい)

明治七年(1874年)、鳥取県生まれ。本名は杉谷虎藏。明治三十一年、冨山房に入り、 坪内逍遥監修の「国語読本」等の編集に携わる。また、唱歌「星の世界」など60編余りを作詞、「アラビアンナイト」などを翻訳。わが国の近代文学の創成期を担う。明治期の画期的な題名「母をたずねて三千里」は、杉谷代水によるもの。

<現代文>
阿部 正子(あべ まさこ)
千葉県生まれ。國學院大学文学部文学科卒業。日本児童文学者協会会員。一期会所属。著書に『1ねん3くみかいぞくロケット』(文研出版)『ねむの木ゆうびん』(教育出版)『メニューはうたう』『おしゃべりまくら』『ろばのじいさん』『むしゃむしゃかいじゅう』(岩崎書店)ほか多数。