梅田 規子 著

「声ことば」に込められる命のリズム 50年以上にわたる音声の科学的分析を通して、 ことばの不思議さを明らかにする。
――そこに、 私たちにとって今もっとも大切なことがある!「社会の変化は、この十年あまりの間に、猛スピードで加速度的にピッチをあげているようである。それに伴って、社会の歪みもまた、目に余るようなこのごろだと多くの人が感じている。そんな状況で、これから生きていく世代は、生活するだけでも、これまでよりもたいへんになっていくと思われる。そんな中で、せめて本稿を世に出すことが、次に続く世代に生き抜く底力を与える方向に役立てばという、私の祈るような気持ちに、ぜひ共感を持っていただきたい。」(「はじめに」より)
<著者紹介>
梅田 規子(うめだ のりこ)
1933年、神戸市に生まれる。1957年、東京大学文学部言語学科卒業。
1962年、同大学大学院博士課程修了。工業技術院電気試験所勤務の後、 ベル研究所勤務。ニューヨーク大学教授を経て、現在、同大学名誉教授。 工学博士。著書に『おしゃべりはリズムにのって─ニュー波の不思議』(オーム社)、『心の源流を尋ねる』『生きる力はどこから来るのか』(共に冨山房インターナショナル)などがある。