トルコ・イスラム建築
飯島 英夫 著
トルコを知るには建築から! 様々な文明を抱えてきた重層な歴史、複雑な文化的伝統、それを象徴している興味尽きない建築群。 トルコ・イスラム建築の全体像をまとめた本邦初の書。11世紀から19世紀までのトルコ・イスラム建築ー120件を写真180点、図版100点を用い、歴史の歩みに沿って紹介。10余年にわたる現地調査をふまえ、トルコの人々の研究成果と目線を尊重して分かりやすく説く。 <飯島英夫著『トルコ・イスラム建築』推薦文>
本書は、表題のテーマに関係して現在日本語で読むことのできる唯一の専門書である。 著者は、自分の足でトルコ中をくまなく歩き研究した結果を、自分の感性で写し取った写真とともに、 われわれ読者に語ってくれる。その内容は、11〜19世紀にいたる時期に建設されたモスクなどの宗教施設、 キャラバンサライ(隊商宿)、公衆浴場(ハマム)、橋などの社会施設にまでおよんでいる。しかもその記述は、各施設の歴史的・社会的背景を丁寧に解説した一種のトルコ文化史となっている。驚くべきことに、著者は定年退職後ただちに4年間イスタンブルの大学に留学してトルコ語と建築学の基本を習得し、トルコ人との付き合いを深めたのち、おおよそ10年の歳月をかけてこの大事業を成し遂げたのである。そして、さらに大事なことがある。それは、著者が欧米の研究者にありがちな“上からの目線”を極力排除して、トルコの人たちとの“共感”を一貫して大切にしていることである。著者のトルコに対する温かいまなざしを感じつつお読みください。 (財団法人 東洋文庫 研究員 永田雄三) |
<著者紹介>
飯島 英夫(いいじま ひでお)
1941年、埼玉県生まれる。
1963年、東北大学理学部 地球物理学科卒。埼玉県立高等学校の教員となり、主に物理を教える。その後、教頭、校長を長年勤め2001年に定年退職。2001〜2004年、トルコ・イスタンブル大学外国語学部でトルコ語を、ミマール・スィナン大学大学院でトルコ・イスラム建築史等を学ぶ。
1963年、東北大学理学部 地球物理学科卒。埼玉県立高等学校の教員となり、主に物理を教える。その後、教頭、校長を長年勤め2001年に定年退職。2001〜2004年、トルコ・イスタンブル大学外国語学部でトルコ語を、ミマール・スィナン大学大学院でトルコ・イスラム建築史等を学ぶ。
トルコ・イスラム建築
定価:3,080円(本体2800円+税)
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2010年12月15日
ISBN978-4-905194-03-3 C1052