終戦翌年の南国土佐絵日記。おてんばちいちゃんは、暖かい愛情に包まれた愉しく愉快な毎日を、「夏休み絵日記」に綴りました。
本書は、終戦の翌年(1946年)に南国土佐の小学6年生の少女がつけた、夏休みの絵日記です。少女の日常が、楽しい絵と文章で、のびのびとおおらかに、ありのままに描かれ、日々の暮らしの楽しさや、あたたかな家族の愛情が、ひしひしと伝わってきます。そして、今も昔も変わらない、子どもたちの豊かな心に気づかされます。日本中がまだ貧しく復興をめざしていた時代の、子どもの目線によるリアルな記録としても意義のある一冊です。
<著者紹介>
湯川 千恵子(ゆかわ ちえこ)
1935年、高知県宿毛市生まれ。61歳のときにアメリカへ留学し、ミシガン大学大学院を卒業。その経験を『私は二歳のおばあちゃん』(冨山房インターナショナル)にまとめる。著書に、『主婦のアメリカ体験』(日貿出版社)『一粒の麦』(ドン・ボコス社)がある。ラジオ「心のともしび」にてメッセージを送り続けて三十年余、エッセーを執筆中。