谷川 健一 著
「大嘗祭」とは、民間の古い民俗をもって構成された天皇の祭り。国家の祭祀をインドネシアや沖縄の初穂儀礼の民俗と比較し、柳田、折口の学説に再考をせまった「大嘗祭の成立」。
国家神道の外側に置かれた小さき神々を追った「日本の神々」、「出雲の神々」他を収録。 月報「花礁(はなぜ)」は、相澤啓三氏「琉球弧の死」他。

【 内容 】
大嘗祭の成立
大嘗祭の彼方 穂の祝祭 「まどこ・おふすま」論をめぐって 劇としての大嘗祭日本の神々
神・祖霊・妖怪 外来魂と守護神 流竄の神々 創世神話の展開 生き神の思想と御霊信仰 神観念の拡大 神々を運ぶ海上の道 回想の神々出雲の神々 民俗の神 神話と古代史の旅 地方の神話・伝説

・日本図書館協会選定図書

<著者紹介>
谷川健一(たにがわ けんいち)

1921年、熊本県水俣市生まれ。東京大学文学部卒業。 『風土記日本』『日本残酷物語』、雑誌「太陽」の初代編集長を経て、文筆活動に入る。『南東文学発生論』で芸術選奨文部大臣賞・第2回南方熊楠賞受賞。『海霊・水の女』で短歌研究賞受賞。1981年以来、日本地名研究所所長として現在に至る。文化功労者。2013年、逝去。


谷川健一全集 第2巻 古代二
大嘗祭の成立 日本の神々 他

定価:7,150円(本体6500円+税)

お求めは、こちらから!

2008年12月10日
ISBN978-4-902385-65-6 C0339