谷川 健一 著
八重山の漁師の親方とそこに買われた雇いん子。明るい南国の海で苛酷な労働を強いられる少年たちを描いた「海の群星」。 時に神は、自由を奪い個人を束縛する。宮古を舞台に、神に憑かれた人々の神秘的な体験を綴った「神に追われて」。 他2編。琉球弧と呼ばれる島々に向ける著者のやさしく細やかなまなざしが生み出した作品を収録。 月報「花礁(はなぜ)」は、3月8日に開催された谷川健一先生の文化功労者顕彰祝賀会のようすを特集しました。

【 内容 】
海の群星

神に追われて
魂の危機 南島の巫女への道 洞窟の女神 悪霊とたたかう少女 神の森

北国からの旅人
命がけの南島探検 人頭税廃止に立ちあがった 北国からの旅人たち地方の神話・伝説
琉球弧 女たちの祭
八重山諸島 宮古諸島 沖縄諸島 奄美諸島

<著者紹介>
谷川健一(たにがわ けんいち)
1921年、熊本県水俣市生まれ。東京大学文学部卒業。 『風土記日本』『日本残酷物語』、雑誌「太陽」の初代編集長を経て、文筆活動に入る。『南東文学発生論』で芸術選奨文部大臣賞・第2回南方熊楠賞受賞。『海霊・水の女』で短歌研究賞受賞。1981年以来、日本地名研究所所長として現在に至る。文化功労者。2013年、逝去。

谷川健一全集 第8巻 沖縄四
海の群星 神に追われて 他

定価:7,150円(本体6500円+税)

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2008年10月1日
ISBN978-4-902385-61-8 C0339