谷川健一全集 第5巻 沖縄一 南島文学発生論
谷川 健一 著
青く輝く海に囲まれた琉球の島々。 ここでの鉄器の使用は、本土より遅れること優に1000年をこえる。 鉄器も文字暦もなく、仏教の影響を蒙ることもなく、 琉球弧の世界では言葉の呪力に対する古来の信仰が近年まで残っていた。 祭りの場で女は、神の言葉を伝えるのではなく自らが神になる。 呪言と古謡が息づく深い闇の世界に光をあてた画期的な文学発生論。
芸術選奨文部大臣賞・南方熊楠賞受賞作 【 内容 】 |
<著者紹介>
谷川健一(たにがわ けんいち)
1921年、熊本県水俣市生まれ。東京大学文学部卒業。 『風土記日本』『日本残酷物語』、雑誌「太陽」の初代編集長を経て、文筆活動に入る。『南東文学発生論』で芸術選奨文部大臣賞・第2回南方熊楠賞受賞。『海霊・水の女』で短歌研究賞受賞。1981年以来、日本地名研究所所長として現在に至る。文化功労者。2013年、逝去。
谷川健一全集 第5巻 沖縄一
南島文学発生論
定価:7,150円(本体6500円+税)
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2006年10月23日
ISBN978-4-902385-30-4 C0339