谷川 健一 著
日本人の意識の深層に潜む他界と魔界。
歴史の裏側から生者を支配する死者の魔。 鮮烈なデビュー作となった『魔の系譜』と、 沖縄の明るいコーラル・リーフの海、 水平線の彼方の妣(はは)の国に想いを馳せる『常世論』。2作品を収録。【 内容 】
・魔の系譜
怨念の序章 聖なる動物 崇徳上皇 バスチャン考 仮面と人形  再生と転生 地霊の叫び 魂虫譚 犬神考 狂笑の論理 装飾古墳・常世論
海彼の原郷 常世 若狭の産屋 南の島 ニライカナイと青の島 越の海  志摩の記 淡路の海人族 常陸 丹後の浦島伝説 美濃の青墓
<著者紹介>谷川健一(たにがわ けんいち)

1921年、熊本県水俣市生まれ。東京大学文学部卒業。 『風土記日本』『日本残酷物語』、雑誌「太陽」の初代編集長を経て、文筆活動に入る。『南東文学発生論』で芸術選奨文部大臣賞・第2回南方熊楠賞受賞。『海霊・水の女』で短歌研究賞受賞。1981年以来、日本地名研究所所長として現在に至る。文化功労者。2013年、逝去。


谷川健一全集 第12巻 民俗四
魔の系譜 常世論

定価:7,150円(本体6500円+税)

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2006年7月29日
ISBN978-4-902385-28-1 C0339