瑞山曾 編
本書は武市瑞山(半平太)と血盟を交わした土佐藩の元勤王の志士、 田中光顕ら四十人がつくる瑞山会が二十数年をかけて、 殉難諸士の事蹟に関するものは断簡零墨にいたるまで、 そのことごとくを収集網羅し、 瑞山以下八十余名の伝記をまとめ上げたもので、 大正元年(一九一二)、 冨山房より上梓されたものの復刻版です。
武市瑞山・坂本龍馬・中岡慎太郎・吉村寅太郎らをはじめとする土佐藩の時代の先覚者たちの事歴を中心に、彼らを取り巻く周囲の事情をも丹念に掘り起こし、その軌跡に迫っています。また武市の獄中の様子や龍馬の脱藩にいたる経緯、さらに龍馬暗殺の襲撃者は佐々木唯三郎の見廻組六人であったと明確に語るなど、維新史の重要な場面が歴史の生き証人たちの自らの手で克明に記録されています。
そのほか、武市瑞山以下の肖像や遺墨、土佐勤王党殉難者一覧や瑞山の略年譜を収蔵するなど、幕末維新史を知るうえで第一級の史料です。

 

新版 維新土佐勤王史

定価:29,700円(本体27000円+税)

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2006年1月26日
ISBN978-4-902385-09-0 C0021